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里山体験

・・・里山体験・・・

この体験では、藤野の里山の地元で採れた稲わらを使って、伝統的な靴や装飾品を作ることができます。里山とは、農地、用水池、二次林、植林地、草原などからなる伝統的な田園風景で、人々が自然環境と共生し、持続可能な生活を送っているものです。稲わらは稲作の副産物であり、日本の地方の多くの地域で豊富にあり、容易に入手できる材料となっています。収穫時に米を刈り取り、穀物を取り除いた後、わらは畑で乾かします。必要に応じて保管および使用できます。何百年も前、稲わらは、わらじ(軽い紐で結ぶサンダル)、アシナカ(半底のわらサンダル)、草履などの履物を含むさまざまな製品を作るために使用される貴重な資源でした.

わらじは、平安時代 (794–1185) から幕末 (1603–1867) までの庶民が履いた最も単純なアウトドア シューズで、稲わらの底に稲わらのロープを結び付けたものでした。あしなかは、前足で履いて脱ぎ履きしやすい「半底サンダル」です。藁のあしなかは、江戸時代(1603~1867)の労働者によって農村や漁村で一般的に使用されていました。現在でも、全国で13か所しか行われていない古来からの鵜飼の漁師に愛用されています。鵜飼は、訓練を受けた鵜を使って鵜を捕り、鵜の喉の付け根にゆるいスネアを結び、鵜が鵜に飲み込む前に魚を回収できるようにします。草履とは、稲わら、布、漆塗りの木材、革などで作られたスリッポンです。着物などのフォーマルな服装に合わせて着るわらじとして誕生しました。

稲わらは、伝統的な正月飾りにも古くから使われてきました。年末に家の玄関先に立てて、福の神々をお迎えし、厄除けをします。

ワークショップは、下の畑と谷を見下ろす丘の上にある古い日本家屋で行われます。インストラクターが稲わらの扱い方を順を追って説明します。まず、収穫した茎に水をかけてしなやかにします。次に、木槌でたたき、緩んだ部分を取り除きます。次に、藁は、ロープの使用目的に応じて、さまざまな技法を使用して縄状にねじられます。縄が完成したら、参加者は伝統的な履物または伝統的な正月飾りのいずれかを作ることができます。

あしなか作りのワークショップに続いて、参加者が新しい履物を試すことができるように、家を囲む山の中を散歩します。このタイプのサンダルは、その質感が優れたグリップを提供し、足の裏にぴったりとフィットして石や泥から保護するため、ハイキングに最適です。