手しごと自然体験
体験 / 手作り

竹かごづくりで里山を生かそう

まだまだ冬の寒さが厳しい1月20、21日、モニターツアー「竹かごづくりで里山を生かそう」を開催しました。
里山の自然を体感してもらいつつ、暮らしの知恵として地域に根付いてきた竹かごづくりを体験できるというものです。
講師は「藤野籠の会」会長の石川静夫さんと、農家であり、地域団体「藤野森部」で森の保全活動も行なっている伴昌彦さんです。

今回は竹かごだけでなく、先着4名まで、より難易度の高い背負子をつくることもできました。
時間がかかり、補講となる可能性もあったのですが、すぐに予約が埋まるほどの大人気。
自己紹介のあと、講師の石川さんの指導のもと、さっそく竹かご&背負子づくりが始まりました。
しっかり編まないと不恰好になってしまったり、緩んでしまったりするため、みんなとても真剣です。
今では当たり前に購入するこうした道具も、昔はつくるのが当たり前だったのだなぁと改めて実感できました。

翌日の午前中は、伴さんのガイドで、関野地区の里山散策と自然観察の時間です。
冬の澄み切った空気の中、ゆっくりと里山の自然の中を歩きます。
特に都会からきた参加者は「癒される」と、この時間を楽しんでいた様子でした。
散策の途中、放置竹林の視察も行ないました。話を聞くだけではなく、実際に現場を見ることでわかることはたくさんあります。
参加者は真剣に伴さんのお話に耳を傾け、荒れた竹林を見回していました。

その後、関野地区に暮らす兼業農家、中村さんのお宅にお邪魔して、参加者全員でお昼ご飯をつくりました。
自然に囲まれながら、みんなでつくるごはんのおいしさは格別。中村さんに地域の暮らしについて伺ったり、参加者同士も交流を深めることができました。

午後からは再び竹かごづくりです。
2日目とあって、参加者の手つきも慣れたもの。あとはひたすら編む作業を続けて完成です。
何を入れよう、どうやって使おうと話す姿がとても楽しそうなのが印象的でした。
なお、背負子はやはり時間内で完成させるのが難しく、後日、補講を行なうことになりました。
竹かごは簡単につくれるものから本格的なものまであり、難易度の高いものを長期のワークショップとして開催する可能性も感じました。