自然体験
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春の山野草(薬草)を五感で味わおう

3月17、18日、モニターツアー「春の山野草(薬草)を五感で味わおう」を開催しました。
講師は植物や鳥類の生態に詳しく、パーマカルチャーセンターの講師も務めている池竹則夫さんと植物療法士・花人・俳人などさまざまな経歴をもつ行平紫乃さんです。

初日は、名倉の里山長屋をベースに、近隣を散策しながら植物観察。
ちょうど暖かくなり、春の山菜や野草が勢い良く芽吹き始めた時期。実際に葉っぱや茎を触って、手触りや匂いなど、五感をフルに使って楽しんでもらおうというのがこの日のテーマです。
池竹さんの植物についての解説はとても面白く、質問が尽きません。
さらに食べられる山菜や野草を摘んで試食をしてみる時間も設けられました。「これは食べられる」「これは毒があるから気をつけて」など、その都度確認しつつ、みなさん楽しそうに野草の採集をしていました。

摘んだ野草は天ぷらにしたり、野草茶にしてみたり。近所にも生えているあの野草がこんなにおいしいなんて、と驚く参加者も見受けられました。

2日目は藤野倶楽部に場所を変え、野草を鉢植えに寄せるワークショップです。
花人でもある行平さんの指導のもと、野山に何気なく生えている野草がすてきな鉢植えに生まれ代わります。
参加者それぞれに個性豊かな鉢植えが揃い、お互いの作品を鑑賞しあうのも楽しかったようです。
この鉢植えは、持ち帰ったあとも丁寧に水をやり、世話をすることで育っていきます。帰ってからの世話を楽しみにしている参加者もいました。

もともと子どものために参加したところ大人のほうが楽しんでしまった、という声や、食べて生けて育てるという、さまざまな角度で植物を楽しめる構成に、楽しかったのでぜひまたやってほしいという声も聞かれました。
植物は季節によって移り変わっていくもの。違う季節に開催してみると、また違った発見があるのではないか、と感じました。